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より臨場感あふれる体験ができるVR型チェアスキーシミュレータを開発

臨場感あふれる体験ができる新型のVR型チェアスキーシミュレータが2月16日(金)、金沢工業大学扇が丘キャンパス Challenge Labで行われたクラスター研究室 成果報告会で発表?公開されました。

金沢工業大学では社会性のある研究課題に取り組む新しい研究室の形態として学科横断型の「クラスター研究室」をChallenge Labで進めています。イノベーションの創出は異なる専門分野の結びつきから生まれるという考えから「クラスター研究室」では学部学科の枠を超えて学生や教員が集まり、学生が卒業研究や修士研究として研究開発に取り組んでいます。

VR型チェアスキーシミュレータの開発は2019年度から取り組まれています。チェアスキーは下半身に障がいなどがある方が行うパラスポーツの一つですが、以下の理由から普及が進んでいません。

1.チェアスキーを始めるまでの初期費用がかかる

2.雪が降る季節と場所に限定される

3.初心者が一人で滑るには難しく、指導者による補助が必要

以上の背景から、クラスター研究室では季節や場所にとらわれずにチェアスキーが楽しめるVR型のシミュレータの開発に取り組んでいます。

このたび発表されたシミュレータは2019年から取り組まれているものの進化系で、機械工学科4年の小枝瞭介さん(杉本康弘 研究室)とロボティクス学科4年の田村 善伸さん(鈴木亮一 研究室)の2名が開発しました。2人は、より精度が高く臨場感あふれる体験ができるよう、プロジェクトメンバーでチェアスキー経験者の網矢桃子さん(皇冠体育-澳门皇冠体育@情報学科1年)から操作性や臨場感についてのフィードバックコメントを出してもらい、ハードとソフトの両面からより実体験に近い、VR型チェアスキーシミュレータに仕上げていきました。

【開発?発表された新型チェアスキーシミュレータについて】

このたび開発されたVR型チェアスキーはソフトウエアとハードウエアにそれぞれ特徴があります。

ハードウエアでは脚部分に曲げタイプを採用し、「左右の傾き」「方向転換」「復原力」の面で操作性を高めることで、実際のスキーのターンを行う感覚により近い感覚を再現しました。

脚部分に曲げタイプを採用し、実際のスキーのターンを行う感覚により近い感覚を再現した

【復原力について】

下のような図より、体重80kgの人が乗った時の復原力Sは約431N?mとなる。

W: 重量

N: 垂直抗力

G: 重心位置

またソフト面ではVRヘッドセット装着時に、機体の動きに連動した映像がリアルタイムで流れていくことで臨場感のある体験ができることに加え、今回は実際に録音した滑走音をシミュレータ体験時に追加し、さらにスキーの動きによってカービング音も楽しめるようにしました。

さらに機体の動きに連動するVRヘッドセット内での画面でも、現実同様に左右の動きに合わせて正面方向への移動速度を変化させました。

当成果報告会には日本チェアスキー協会理事?本学客員教授 野島 弘氏も参加され、実際に体験していただきました。

野島氏からは「実機でバランスをとる体感が非常に近く、再現できている」、「初めての人がチェアスキーで滑る感覚を体験することができる」というコメントをいただくとともに「スキー減速時の体感を再現することや映画の4Dのような風などの要素を取り込むことで、トレーニング用としてもシミュレータを使えるとよいと感じる」という提案もありました。

日本チェアスキー協会理事?本学客員教授の野島 弘氏(写真手前)と 開発に携わった田村 善伸さん(写真奥、右から1人目)、小枝 瞭介さん(写真奥、右から2人目)

ヘッドセットを装着し試乗した野島氏。<br> 「実機でバランスをとる体感が非常に近く、再現できている」というコメントをいただいた

(関連ページ)

金沢工業大学研究室ガイド 機械工学科 杉本康弘 研究室

金沢工業大学研究室ガイド ロボティクス学科 鈴木亮一 研究室

金沢工業大学Challenge Lab特設サイト

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