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チューター紹介

講師
中川 勇人 NAKAGAWA,HAYATO

略歴:1998年3月 奈良県立畝傍高等学校卒業。 2004年3月京都大学理学部数学科卒業。2006年 3月 名古屋大学大学院多元数理科学研究科博士前期課程修了。2010年3月名古屋大学大学院多元数理科学研究科博士後期課程修了。2022年4月金沢工業大学基礎教育部数理?データサイエンス?AI教育課程講師。

 

●在学生の皆さんへメッセージ:

 専門に進むにつれて、さらには社会に出てより大切になる能力の一つは分析力だと思います。分析するためには観察すること、整理すること、情報を処理することなど様々なことを順番にこなさなければなりません。これは皆さんがこれまでやってきた学習という行為と変わりません。

 数理工教育研究センターでは日々の学習でわからないところの質問を受け付けています。問題が解けない=解法が分からない(情報を処理できない)と思われがちですが、その前段階の「何がわかっていないか」を把握できていないということもあり得ます。あらかじめ何がわからないか分析していると質問しやすいと思います。はっきりしていなくても一緒に分析するお手伝いができます。遠慮なく質問に来てください。

●高校生の皆さんへメッセージ:

教員の仕事を始めた頃に「自分の専門(数学?関数論)を分かるように説明するのは10分では難しい」とある学生に伝えたところ「それは専門のことがわかっていないからで、わかっていれば説明できるはずだ」と返され言葉に詰まったことがあります。今ではこれはどちらも間違っていたと思っています。ただの持論ですが、物事の認知のレベルとしては「知っている」「理解している」「使いこなせる」「教えられる」という段階があります。例えば野球で160km/hのボールを投げる投手のフォームを知っていても、「野球経験なしのおっさん」の私では投げることはまず不可能です。その仕組みを脳も体も理解していないですし、もちろん体を使えるわけがありません。かつてのやり取りでは、専門の内容を知ってもらうことはできても理解するには本人の努力がいるというわけだったのです。こちらも伝える能力は欠けていたといえます。

 金沢工業大学では身につけた知識を生かせる多くのプロジェクトが用意されています。「使いこなせる」ようになるまで知識の定着や内容への本当の理解を目指すことができます。数理工教育研究センターでも基礎知識の考え方や取り組み方について助言できます。