石川 憲一

名誉学長

教授・工学博士

石川 憲一

ISHIKAWA Ken-ichi
最終更新日 2024/04/05

■略歴
1961年
 
3月
 
静岡県立富士高等学校 卒業

1966年
 
3月
 
金沢大学 工学部 精密工学科 卒業

1968年
 
3月
 
金沢大学大学院 工学研究科 精密工学専攻 修士課程 修了

1968年
 
4月
 
金沢大学 工学部 助手 

1970年
 
4月
 
金沢工業大学 講師 

1973年
 
4月
 
金沢工業大学 助教授 

1977年
 
4月
 
金沢工業大学 教授 

1993年
 
12月
 
金沢工業大学 副学長 

1994年
 
6月
 
金沢工業大学 学長 

2016年
 
4月
 
金沢工業大学 名誉学長 

2018年
 
6月
 
学校法人金沢工業大学 顧問 



■専門分野
専門:精密工学、振動応用、技術者教育

■研究業績
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■学生へのメッセージ

 本学において成長を目指す皆さんへ
 現在、高校において勉学に励み、自らの進路について考えられている皆さんや本学に入学し研鑽に励まれている学生諸君の参考にして欲しく、私からのメッセージを送ります。
 人には、自らの将来を決定するような出会いや出来事があるものと思います。そこで、私の経験の一端について紹介してみましょう。
 それは小学校の低学年の頃、隣街の金物屋のショーウインドウに飾られてあった日本刀を眼にした時、名状しがたい感動に満たされたことでした。それ以来、大学受験に際しても加賀百万石の文化が積層した金沢であれば、見知らぬ刀匠や砥師に出会えるのではないかと思い、故郷を後にしました。
 本学では主として精密加工に及ぼす振動応用の研究開発を行うと共に、日本刀に関しても研究を進め、近年では精密工学研究室の学生諸君とサイエンスの視点からのアプローチを重ね、科研費によって作刀した新作日本刀が令和三年度展覧会で(公財)日本刀文化振興協会から「金賞」相当の認定を戴くことができました。
 このように、半世紀以上も前に受けた感動がその後の人生に著しく影響を及ぼすことからも、本学において成長を目指す皆さんは、その時々の“出会いという不思議な縁”を大切にして欲しく思います。
 近況については、22年間にわたる学長職を任期満了にて退任の後は、一歩離れた立場から本学の発展に尽力するとともに、対外的には(公社)精密工学会名誉会員・フェロー、(公社)日本工学教育協会名誉会員や(公社)日本工学アカデミー理事などとして微力を尽くしています。