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松林研究室と金沢百万石ビールのイノベーションに関する共同研究の成果として石川県?川北町名産のいちじくを活用した新しいフレーバービール「イチジククラフト」が商品化され販売を開始

経営情報学科の松林研究室が行ったフレーバービールの感度分析の研究結果を受け、農業法人わくわく手づくりファーム川北から新商品「イチジククラフト」が4月に販売開始になりました。

経営情報学科?松林研究室の藤山恭丈さん(2019年卒業)が在学中に自社農場の大麦から金沢百万石ビール(注1)を醸造して国内外に出荷している石川県最大のクラフトビールメーカー、農業法人わくわく手づくりファーム川北(本社:石川県川北町、代表取締役 入口博志氏)とのイノベーション(新製品、新サービス開発)に関する共同研究に、プロジェクトデザインⅢ(PDⅢ)の研究テーマとして取り組み、実際に藤山さんが新製品候補として同社と醸造した複数のフレーバービール試作品の感度分析を行った結果、被験者の80%から購入したいとの高評価を得た世界初のイチジクフレーバーのビールが本年4月に正式に新商品「イチジククラフト」(注2)として製造販売が開始されました。

松林研究室と金沢百万石ビールは2014年から「金沢百万石ビール拡販プロジェクト」を始動して、学生による本学で学習した知識の社会実装の一環として各種マーケティング皇冠体育-澳门皇冠体育@作成、アンテナショップの開店、プロモーションイベントの企画?運営、及び海外販路の開拓等に取り組んでいます。今回のイノベーションは、2018年4月の酒税法改正により、ビールに使用できる副原料が追加されビールに地域の特産物を使用できる可能性が拡がり、地ビールの活性化につながる法改正になったことを受けて、当時4年生の藤山さんが研究開発に取り組んだものです。図1に示すイノベーションのフレームワークに沿って消費者ニーズを探索?検討、ニーズを満たした魅力的な商品のコンセプトの考案?決定、コンセプトと技術をリンクさせ試作品の設計、試作品を市場によるテストでの評価を繰り返し、最終的に新製品候補をイチジクフレーバーと塩ミントフレーバーの2種類に絞り込んだ後、市場関係者21名(飲食店、酒屋、ビールメーカー社員、地ビール専門家、皇冠体育-澳门皇冠体育@関係者等)による試飲会を実施しました。図2に示すように今回発売される「イチジククラフト」のベースとなるイチジクフレーバーの評価が塩ミントフレーバーを上回ったこと、並びに購入意欲に関するアンケートでは80%(とても購入したい29%、購入したい51%)が購入したいと回答したことによる、イチジクフレーバーの優位性を定量的に明らかにした共同研究による知見が商品化を進めるきっかけとなりました。

松林研究室は、マネジメントサイエンスの観点より実社会で長年培ったマーケッティング研究に基づく知見やノウハウを活用し、地域貢献の一環として地元の石川県発の金沢百万石ビールの更なる飛躍を支援します。

注1 金沢百万石ビール
「金沢百万石ビール」は、農業法人わくわく手づくりファーム川北が製造?販売する地ビールです。一般的にビールは二条大麦が使用され、二条大麦の多くは輸入に頼っています。一方、北陸は麦茶等で使用される六条大麦の生産が国内シェアの7割を占めています。「金沢百万石ビール」は石川県産の六条大麦と手取川水系の白山の伏流水を使用した初めてのビールで、フルーティな風味が特徴です。

注2 イチジククラフト
「イチジククラフト」は、石川県?川北町の特産品であるイチジクをたっぷり30%以上使用することで、濾過?加熱処理後もイチジクの風味を損なうことなく、製品化することに成功いたしました。飲む前からほんのりとイチジクの香りが感じられますが、味は決して甘ったるいわけではなく、ビールらしい苦みとのど越しの良さを併せもっています。そして味わうほどにイチジクを煮詰めたほっこりした甘みが広がります。イチジクがお好きな方にも、ビールがお好きな方にもオススメできる一本です。

図1.イノベーションのフレームワーク

図2. フレーバービールの評価結果

「イチジククラフト」と金沢駅コンビニエンスストアでの販売風景


藤山さんが取り組んだイチジクフレーバービールの醸造と市場関係者の試飲会風景

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